9/19(土)にチェルシーのホーム、スタンフォードブリッジで行われたアーセナルとのロンドンダービーは、2-0でホームのチェルシーが勝利しました。
最近はモウリーニョとヴェンゲルの舌戦が注目されるこのカードですが、今回はアーセナルが退場者を2名出して完封されるという何とも後味の悪い結果に終わってしまいました。
きっかけはジエゴ・コスタのファール
試合が壊れてしまったきっかけは、前半終了間際にジエゴ・コスタが、アーセナルのDFのコシールニーの顔面に手を入れてしまったことでした。
その仲裁にに入ったガブリエウとの間にチームを巻き込んで小競り合いが起き、結局両者にイエローカードが出されました。しかし、カードが出された後も両者は言い合いを続け、最終的にガブリエウが故意にジエゴ・コスタの足を踏んだとして一発レッドで退場となりました。
明らかに足を踏みにいっていたため、ガブリエウに対してカードが出てしまったのは仕方がありませんが、その前にジエゴ・コスタが挑発的な言動を繰り返していたのは明らかであり、本来であれば審判がこの段階で注意を与えるか両者を引き離すなどの対応をするべきでした。
ジエゴ・コスタはスペイン代表としてプレーしていますが、ブラジル出身でブラジル国籍も保有しています。ブラジル人のガブリエウとは、ポルトガル語で言い合いをしている様子が映し出されていましたので、審判は言葉が分からないことも考慮早めの対策が必要だったはずです。(英語であれば一発退場のワードを口に出している可能性もあります。)
選手の退場で試合が決まってしまった
ガブリエウの退場で、アーセナルは1人少ない状態で後半を迎えることになりましたが、53分にFKからチェルシーのDFズマにヘディングでゴールを許してしまいます。
その後は新しい選手を送り込んでゲーム展開を変えようと試みるも、79分にはカソルラが2枚目のイエローカードで退場するアクシデントが起きます。
最終的にアーセナルのプレイヤーは9名となってしまい、90分には試合を決定づけるゴールをアザールに決められ、2-0でチェルシーの勝利でダービーは幕を閉じました。
最終的に映像判定でジエゴ・コスタは3試合出場停止の処分
イングランドサッカー協会(FA)は、21日になってジエゴ・コスタを3試合出場停止となることを発表しました。
チェルシーとしては、今後のカップ戦やリーグ戦でジエゴ・コスタを起用できないことは痛いですが、ロンドンダービーで勝ち点3を手にしたことが何より大きいです。特に今シーズンは第5節までで1勝しかできていない状況でしたので、この段階での勝ち点は喉から手が出るほどほしかったはずです。
反対にアーセナルはここまでリーグ戦を順調に戦ってきただけに、この敗戦は少し勢いを落とすきっかけになってしまうかもしれません。
最終的にルールに則って判定が見直されることにはなるのですが、試合の結果自体は覆らないため、このような試合は非常に残念です。プレーが熱く激しくなるのはプレミアリーグの魅力ですので歓迎したいですが、過度な挑発行為は試合を壊すので止めてもらいたいものです。