なぜサッカー選手は海外リーグに行くのか簡単にまとめてみた

サッカーのスパイクとボール

この数年間で多くの日本人選手が海を渡り、欧州のリーグに挑戦するようになりました。日本代表のメンバーを見ても、近年はスタメンのほとんどが欧州のチームに所属する選手であることが多いです。

今回は、なぜ日本人選手が海を渡って海外のリーグに挑戦するのか、その理由を簡単にまとめてみました。

スポンサーリンク

より高いレベルでプレーできる

全ての選手に共通する理由が、より高いレベルでプレーをしたいということです。サッカーの本場である欧州のリーグには、世界中からトッププレイヤーが集まっています。

イングランド、スペイン、ドイツ、イタリアが世界のトップ4リーグだと言われていますが、これらのリーグに所属することができれば、そのトッププレーヤー達と実際に対戦することができます。

シーズンを通じて、このような環境に身を置けるということは、サッカー選手としてレベルアップをするのに間違いなく良い環境でしょう。

また、海外のサッカーチームでは、練習の厳しさが日本とは全く違うそうです。日本人選手に不足していると言われる、闘争心やメンタルのコントロールなどが、日々の練習でも鍛えられると言われています。

憧れのクラブでプレーしたい

3〜4年前には信じられないことでしたが、日本人で欧州のビッグクラブでプレーするチャンスを掴む選手が現れました。

  • マンチェスター・ユナイテッドでプレーした香川真司
    (2014年シーズンから古巣のドルトムントに復帰)
  • インテルミラノに所属している長友佑都
  • ACミランに所属している本田圭佑

これらの選手の活躍ぶりは多くの選手に影響を与えています。日本人選手が実際にビッグラブでプレーする姿を見て、「いつか自分も」と考える若手選手が増えていることでしょう。

なお、ビッグクラブで所属するためには、まず欧州で結果を出すことが大切だと言われています。実際に、上記3人の選手はビッグクラブに移籍する前に、香川はドイツのドルトムント、長友はイタリアのチェゼーナ、本田はオランダのフェンロ〜ロシアのCSKAでプレーした経歴があります。

ワールドカップの活躍などがきっかけで引き抜かれるケースもありますが、基本的には欧州のチームで実績を残すことが、ビッグクラブからの評価を得るための条件だと言われています。

日本代表に選ばれやすい

近年の日本代表のメンバーを見る限り、欧州の主要リーグでプレーしていれば、間違いなくメンバーとして選ばれる可能性が高くなります。

欧州でプレーする選手が選ばれる理由としては、以下が考えられます。

外国人監督を招聘している

日本は代表監督として、外国人の監督を招聘し続けています。外国人の監督からすれば、欧州のリーグでプレーすることの難しさを理解していますから、そこに所属しているというだけで一定の評価はされるのでしょう。

この数年間を振り返ってみても、ザッケローニ、アギーレ、ハリル・ホジッチの全ての監督が海外組を中心にメンバーを編成しています。

W杯で良い成績を収めたい

日本代表がW杯で良い成績を収めるためには、数多く存在する強豪国に勝たなければなりません。そのためには、トッププレーヤー達との戦い方というものを熟知していなければならず、普段から欧州で試合をしてその感覚を身に付けることが大事だと言われています。

当たり前の話ですが、Jリーグに所属していれば、対戦相手のほとんどは日本人です。外国人選手との戦い方を知っているという点で、海外組は評価されているとも言えるでしょう。

スター性が求められる

これはプレーには関係ありませんが、日本代表の日の丸を背負って戦う選手にはスター性が求められます。日本代表チームにもスポンサーが付いていて、ビジネス的な側面が少なからずありますので、海外でプレーをして、日本に凱旋するスターというイメージがプラスに働くこともあるはずです。

日本のメディアでは「海外組の偏重」といった報道が頻繁にされていますが、欧州でプレーする選手が選ばれるには、しっかりした理由があります。Jリーグを盛り上げるためには、国内でプレーする選手を起用すべきとの声もありますが、個人的にもまずは海外組がファーストチョイスになると感じています。

もっと給料をもらいたい

これは、非常に単純な話ですが、欧州のリーグから声が掛かれば、多くの選手がJリーグでもらっている年俸の数倍から10倍以上の給料を手にできます。例え2部リーグであったとしても、年俸が上がる選手がほとんどでしょう。

Jリーグはトッププレイヤーでも年俸が2億円程度と言われています。1億円以上の年俸を手にしている選手も数える程度でしょう。

Jリーグの給与体系は年功序列的な雰囲気もあり、20代前半で日本代表に招集されるような選手であっても1,000万円程度しか受け取っていないことも珍しくありません。25歳を過ぎて、チームへの貢献度や代表の招集が評価されて、3,000万円、5,000万円と上がっていくイメージです。

ところが、欧州の主要リーグでは給与のベースが違います。Jリーグから中堅チームへ移籍した場合でも、1億円以上の給与を手にしている選手がたくさんいます。ビッグクラブへの移籍することができれば、さらに給与は数倍へと跳ね上がります。

自身の活躍が高い年俸に直接つながるという点は、選手にとって間違いなくモチベーションに繋がるはずです。

海外の選手は年俸をシビアに考えている

日本ではあまりお金に関して口に出すことが良しとされていないため、具体的な年俸がニュースなどで取り上げられることはありませんが、海外では給与の額はその選手の評価と考えられため、とても重要視されています。

特に南米の選手はその傾向が強く、高い年俸を提示されるとあっさり移籍してしまったりするケースがよく見受けられます。最近は中国のチームが欧州から有名選手を引き抜くことがよくありますが、これも高い年俸を用意しているからです。

有名になって子供に夢を与えたい

最後に、海外で活躍する姿を子供達に見せることで、サッカーをする子供達に夢を与えたいという理由をよく聞きます。

これは本田や香川がよくインタビューで口に出していますが、自分達が子供の頃に海外でプレーする日本人選手を見て実際にそう感じていたからでしょう。

自分が得た体験を今の子供達にも与えてあげたいという強い想いが、海外でプレーする彼らを支えているのかもしれません。このような発言を聞くと、日本にも少しずつサッカーが文化として根付いてきているのを感じますね。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加