ヘルタ戦に見る今季のドルトムントの特徴

ドルトムントは、8/30(日)に行われたブンデスリーガ3節アウェイのヘルタ戦で3-1と快勝しました。失点こそしたものの、終始試合の主導権を握っており、今季のドルトムントの勢いを裏付ける試合だったと思います。

オーバメヤン、ロイス、ムヒタリアン、香川の4人は、試合後に公式サイトでもファンタスティック4と紹介され、圧巻のパフォーマンスでした。

この試合ではクロップ時代の特徴に加えて、今シーズンの戦術やフォーメーションを強く見て取ることができましたので、その辺りをまとめてみたいと思います。

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中盤の3人の柔軟なポジショニング

試合前に紹介されるフォーメーションを見てみると、今季のドルトムントは4-3-3で中盤の底に1860ミュンヘンから加入したヴァイグル、その前に香川とギュンドアンが並んでいます。

しかし、実際の試合の中では香川やギュンドアンが積極的に前線と連動して、とても柔軟な動きをしています。2人も攻撃的な選手ですから、ゴールに直結するようなプレーが得意です。ヘルタ戦でもパスだけでなく、ペナルティエリアに積極的に入っていってゴールを狙っていました。

香川は後半ほぼトップ下のポジションでプレーしていましたので、相手の戦術に合わせてフォーメーションを変えているのかもしれません。

香川とギュンドアンを並べることでディフェンス面での不安がありましたが、そこは新加入のヴァイグルが抜群のポジショニングでカバーしていました。このポジションはベンダーかレバークーゼンから加入したカストロがファーストチョイスかと思いましたが、今のところはヴァイグルのようです。

積極的に攻撃参加するディフェンス陣

攻撃陣ばかりが注目されがちですが、今季のドルトムントは何と言ってもDF陣のプレーが冴えています。

昨シーズン、不調が続いたキャプテンのフンメルスが完全復活したことが大きいと思います。安定したディフェンスに加えて、今季は今まで以上に高い位置でプレーをすることが多く、後方からゴールに繋がるパスを供給しています。

また、両サイドバックの積極的な攻撃参加も効いています。昨シーズンはディフェンが安定せず、なかなか前線と絡むことができませんでしたが、今季はシュメルツァーが左サイドを駆け上がるプレーを何度も見ることができます。

右サイドバックは、今のところギンターが良いプレーを見せています。センターバックや中盤の底などでプレーする選手だと思っていたので、サイドバックで活躍するのは意外でした。今後は、ピシュチュクやドゥルムとレギュラー争いをするかもしれません。

前線からのハイプレスに加えて、強力なディフェンス陣が高いポジションを取ることで、とにかく攻守の切り替えが早いのが今季の特徴だと思います。ブンデスリーガを2連覇した時代以上に、見ていてワクワクしますね。

ヨーロッパリーグやカップ戦をどう戦うか

今のところ、公式戦のスタメンを見る限り先発はほぼ固定されているようですが、今後はヨーロッパリーグやカップ戦などが入って日程がタイトになってきます。

現在控えにまわっている選手達が、どれだけトゥヘルのサッカーにマッチするかが、今後の見所です。スボティッチやピシュチュクなど、かつてスタメンでプレーしていた選手も多くいますので、個人的にはターンオーバーもハマると考えています。

そして、何と移籍市場の最終日にマンチェスター・ユナイテッドから、かつての香川の同僚であるヤヌザイのレンタル加入が決定しました。かつてはモイーズ時代のユナイテッドで香川とレギュラー争いをしていたベルギーの若手のホープです。切れ味の鋭いドリブルが持ち味の選手ですので、ドルトムントでは前線のサイドが主戦場になるのではないでしょうか。

9/17(木)にはELのグループリーグが始まりますので、どのようなメンバーで臨むのか注目です。

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